いろいろな失敗と成功を積み重ねて、自己流の有機農法を構築してきました。自ら称して「リサイクル農法」その中身は、再利用の方法で堆肥をつくるのです。自分たちの排泄物はもちろん、調理くず、飼っているニワトリの糞、枯れ葉や剪定した小枝など、あらゆる有機物を発酵させて畑に還元しています。中古品屋の役得もあります。解体屋さんから不要な畳などが峙々もらえるので、それも堆肥にしています。いまは畳床はプラスチック素材のものが増えていますが、古い住宅を解体すると「本物」のワラの畳床のものが出るのです。とくにありかたいのは、店の近くにある喫茶店からもらってきているコーヒーの絞りカスなのです。堆肥に混ぜると匂い消しになるし、なぜかミミズがすごく繁殖するのです。作物の根元に鋤きこむと虫よけにもなるし、コーヒーカスを散布すると防虫、殺虫効果も多少あります。ただでもらえるコーヒーカスは、リサイクル農法に最適なのです。また、その喫茶店のマスターはけっこうこだわり人間で、コーヒー濾紙も無漂白のものを使っていますから、濾紙ごと堆肥にして心配ないのです。おかげで、けっこう立派な野菜ができるようになって、自家消費には十分。余剰分を知人に差し上げられるようになりました。もちろん、その喫茶店にもささやかなお礼として、店に出るときに朝取り野菜をお届けしています。