初めての子どもが生まれてうれしくない人はいないのだから、羽目を外すほど喜んでもいいが、なかなか子どもに恵まれない夫の姉の前では、喜んでも羽目を外さない配慮が必要である。あまり縁のなかった親戚の葬儀でも、自分たちだけの話題に手を打って笑いころげるのは失礼である。感情豊かな人でも、そうした配慮ができ、抑制できる人はいい。だから正確にいえば、感情を抑えられない人、がまんする力がない人は恋愛向きで、反対にどんなときも冷静さを失わない人は結婚向きである。これが第一の見分け方だ。第二の見分け方は、気分の変動が激しいか穏やかかということだ。夏休みに海に行こうと約束していたのに、直前になって急に山に行こう、山のほうがおもしろい、といい出す。こうした気分の変動は、結婚生活では必ず犠牲者を生み出す。恋愛の場合なら、気まぐれは相手が少し譲歩すればいいことだし、遊園地から映画館、レストランという予定のコースを、遊園地で盛り上がったから映画をカットして長居しても、本人たちがそのほうが楽しいと思えばそれでいい。二人の気分次第でどんどん予定変更するのは、恋人たちの特権のようなものである。
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