大人社会を見るいい機会

2011.04.07

仕事で大きな賞をもらったイラストレーターの古い友人から、受賞パーティーにご家族で、と招待された。彼女とは長年にわたる家族ぐるみの付き合いだ。当時、わたしたちが住んでいたバーレーンにもやってきて、イーフスト好きの娘にカーフーペンをプレゼントしてくれたり、バッグいっぱいに詰め込んできた自家製お好み焼きセットで、美味しいお好み焼きを焼いてくれたりした。たまたま一時帰国中だったわたしたち家族は、出席でとが嬉しく、ベストタイミングだね、と話し合った。ふと気がかりなことが心をよぎった。娘に何を着せればいいんだろう?彼女のワードローブは、黒、迷彩、どくろ柄で占められている。パーティーにふさわしい服なんかあるはずもない。が、一応訊いてみる。「パーティー?なんでもいいじゃん。これは?」おいおい、どくろTシャツか。だめっ。ちゃんとした大人のパーティーなんだよ。ハハの知り合いもたくさん来るの。しかもお祝いなのよ。お好み焼きのみっちゃんが、すこい賞をいただいたんだから。遊びじゃないの。却下!「じゃ、行かない」ばかもの。大人社会を見るいい機会なのに、なにを言うか。もう中学三年生なんだもの、そういう機会は有効に使わなくちゃね。仕方なく、嫌がる娘を連れてデパートに突進した。わたしのイメージは、きちんとした仕立ての素材のいいシンプルなワンピースで、色は白か紺か淡いグレー。ハイソックスに、靴は黒のローファーで、これは制服のがある。