国民全体の健康のために重要

2011.03.31

弱い危険因子は国民全体の医療費を減らすには重要だが、個人にとっては別の問題。メディアは、たとえ個々人のためでなくても、国民全体の健康のために重要だと言って、弱い危険因子を重要視することをしばしば正当化する。個人にとっては、トPAを服用しようが、ストレプトキナーゼを服用しようが、心臓発作から生き残る確率に大きな差はないかもしれないが、国民全体の健康にとっては重要だ。アメリカでは年間150万人近い心臓発作の患者がいるので、生存の確率が1%改善されることは1万5000人の生命が救われる計算となる。他の例を挙げてみよう。コレスチラミンを用いた治験で、コレステロール値が高い中年男性の血清コレステロールを約9%下げたところ、7年間の心臓発作または突然死の危険率を8.6%から7%に減少させた。その程度の減少は個人にとっては、薬を服用すれば、特に、副作用を考えなければならないので、たいしたことに思えないが、同じようなコレステロール値をもつ推定100万人から200万人のアメリカ人に当てはめてみると、年間、心臓発作を3万2000人ほど少なくできる。政策立案者がコストについて関心をますます払うようになったので、国民の健康に関する将来構想は、過去数年間で重要性を増してきた。
(参考情報)
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