どの歯科医院でもインプラント治療を受けられるというわけではありません。かかりつけの歯科医院がインプラント治療を行っていない場合は、インプラントを行っている歯科医を紹介してもらうか、ご自身で探す必要があります。患者さんご自身の目で歯科医を選ぶ時に、ぜひ目安にしていただきたいのは、その歯科医師が、インプラントのスタディグループ(勉強会)・学会などに参加しているかどうか(注一歯科医師会のことではありません)ということです。勉強会や学会で勉強を続けている医師は、X線写真や口腔内写真を撮影して、患者さんの経過観察をきちんと行っているはずです。資料として、口腔内写真(スライド)を撮影しているかどうかは、歯科医選びにおける最も重要な条件のひとつです。歯周病の治療に限らず、良心的で勉強熱心な歯科医であれば、治療前、治療中、治療後に、それぞれ撮影しているはずです。そして、自分の行った治療を長もちさせることに誇りを持つています。また、歯周病の治療・予防も行っている歯科医院を探してください。特に、三〇〜四○歳代以降の方には、強くぉ勧めします。避けるべきなのは、初診から数日で高価な義歯(セラミック前歯、インプラント、金属入れ歯)を入れようとする歯科医です。とりわけ、事細かくX線写真を撮らないまま、治療を先に進めようとする歯科医は、避けた方がいいでしょう。治療にもよりますが、X線写真(三×四m大の小さなもの)は、全部の歯が残っている場合なら、最低一〇枚は必要です。加えて歯列の対合関係を確認するために、パントモX線写真(一五×二五m大のもの)も必要です。有能な歯科衛生士がいて、ブラッシング指導、予防に時間を割いているかどうかもポイントです。それにより、インプラント治療のアフターケアが万全となり、また、残っている歯を健康に保つことができるでしょう。禁煙指導を行っていることは、もう、いうまでもないでしょう。以上のことを参考にして、良心的で確かな技術を持つ歯科医、安心してインプラント治療を受けられる歯科医を探してください。