英語を頭から理解する

2011.07.30

世の中には「文法なんか知らなくても、英語は話せる」などとうたう書籍やスクールがありますが、甘い言葉に胆されてはいけません。英会話の習得に、文法は絶対に必要です。文法を学ぶとは、一言に集約すると、「英語の語順を学ぶこと」。つまり語順の感覚を身につけることです。頭から順に英文を理解すること、と言ってもいいでしょう。日本語と英語は文法がまったく違うと言われますが、何か違うかというと、「語順がまったく違う」わけです。「そんなことは知っているよ!」ですって?英語は動詞が前半に来て結論が先にわかるけれど、日本語は動詞や結論が文の最後に来る・・・といった語順の話ではありませんよ。英語をリアルタイムで理解するためには、英文を後戻りして理解していてはダメなのです。これがどういうことだか実感できますか?2つ以上の単語を使う際、「どのように並べたら良いのか?」ということは、どの国の言語も持っている文法の根本問題です。世界の言語は、主に2つの別々の方法でこの問題を解決しています。ひとつは、単語をある程度どのように並べても良い方法です。日本語やラテン語などがこうした言語です。それらでは、単語の位置を変えても文章の意味は変わりません。もう1つは単語の並べ方に意味を持たせる方法です。英語が代表例です。文中における単語の「位置」によって、個々の単語の持つ「意味」、つまり文章の「意味」が変わります。単語を置く位置に「てにをは」の意味も持たせるのが、英文法の特徴です。英文法というと、SV、SVC、SVO、SVOO、SVOC(Sは主語、Vは動詞、Oは目的語、Cは補語のこと)といった5文型を思い浮かべる人が多いと思いますが、5文型は単語の並べ方を整理した結果に過ぎないのです。つまり、英文法の真髄とは、“単語の位置にも意味がある”ということなのです。